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工場勤務はきつい?実体験から語る現場のリアル
僕が派遣で働いた工場勤務は、6時~18時/18時~6時の週2交替制。
一見「土日休み」なんてホワイトに見えるが、実態は50℃の灼熱ステージ。
匂い、重労働、相方ガチャ……ライブよりもハードな日々だった。
工場勤務の仕事内容|キャタピラ製造の流れを解説
僕が担当していたのは 重機用のゴム製キャタピラの製造。流れは次の通り。
材料配合と圧延
ゴムに硬化剤やカーボンブラックを混ぜ合わせ、走行性や耐久性を高める。
匂いは強烈で、初日は頭痛と吐き気でノックアウト寸前だった。
芯金の設置と加硫
1個5kgの芯金を、1本の製品に約50本設置。
型に生地をセットし、熱と圧力で45分間加硫。ここで休憩できるかどうかが勝負の分かれ目だ。
バリ取りと製品運搬
余分なゴム(バリ)をカッターで切り取り、完成品を台車で置き場へ運ぶ。
「これでやっと終わった!」と思いきや――。
次の工程準備(最大の地獄ステージ)
芯金を数え間違えず揃え、スチールコードを準備し、ゴム材料を順番に並べる。
45分の加硫タイマーは無情に進む。準備が遅れれば休憩ゼロで次のサイクルへ突入。
「アウトロが終わったと思ったら、すぐ次の曲が始まる」――そんな無限ループだった。
工場勤務あるある|汗・匂い・相方ガチャの現実
- 熱中症寸前のセッション:体のあらゆる部分がつってステージダウン寸前。
- 匂いの暴力:ゴムの臭気は鼻に強烈なパンチ。
- 相方ガチャの恐怖:要領の悪い人と組むと休憩ゼロ、効率のいい人と組めば奇跡の休憩あり。
- 準備作業が最大の敵:休憩時間は準備の速さにかかっていた。
工場勤務を続けるメリット|ベテラン社員の生活とは?
僕のような派遣は「きつい・汚い・危険」の三拍子を実感するが、一方で勤続10~30年の社員も多数いた。
彼らは高級車に乗り、山に別荘を持ち、まるで「勝ち組」だった。
地獄を乗り越えた者だけが見られる景色も確かにあった。
工場勤務を考えている人へのアドバイス
- 体力必須:キャタピラは重い。腰痛と筋肉痛は日常茶飯事。
- 水分補給を徹底:50℃の現場では熱中症リスクが高すぎる。
- ペア運が命:効率的に作業できる人と組めるかどうかで一日の流れが決まる。
- 集中力を切らさない:数を間違えれば工程やり直しで地獄のリテイク。
- 長期戦の覚悟:続ければ「高級車」「別荘」も夢ではない。
🎧 今日の二枚:Iggy Pop & The Stooges、Black Sabbath
Iggy Pop & The Stooges『Raw Power』(1973)
全身を燃やし尽くす工場勤務の“外面のサウンドトラック”。
灼熱と匂いに耐えながら働く姿は、まさに「生の衝動」そのものだった。

Black Sabbath『Paranoid』(1970)
工場労働を象徴する“メタルの原点”。
「Iron Man」の重量感は、5kgの芯金を50本担ぐ重労働そのもの。

まとめ|工場勤務はB級ドキュメンタリーだった
工場勤務は、まさに人力インダストリアル・ノイズライブ。
灼熱、匂い、重労働、相方ガチャ、そしてアウトロ後の準備作業。
きつさの連続の中に、「続ければ報われる」という真実もあった。
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