🚛 Track 1-3:ゴミ収集車 ― 裏ボーナスとやりがいセッション

ゴミ収集車の仕事は、きつさの向こうに“意外なご褒美”がある。
それは給料だったり、廃棄のパンだったり、ロックCDの山だったり。
働いてると“これだからやめられない”って瞬間が必ず訪れる。
今回はそんな裏ボーナスと、心に残るやりがいを語っていく。

けんしろ★

この記事のBGMはこの曲がオススメです。

目次

早く終われば早く帰れる「アンコールなしのライブ」

ゴミ収集車の最大の“裏ボーナス”はこれだ。
仕事が早く終われば、そのまま帰れる。
残業もアンコールもなし。
朝4時から始めて昼過ぎに終われば、午後はまるっとフリータイムになる。

体力勝負だからこそ、この「直帰システム」は大きな魅力だった。
音楽で言えば「最初のセットリストがスムーズに決まれば、アンコールなしで帰れる」そんな感覚だ。


感謝のひと言はスタンディングオベーション

意外に多いのが、住民からの感謝の言葉。
「いつもありがとうございます」
この一言は、地味な労働にとってはアンプ全開の歓声に等しい。

ライブの拍手やコールと同じで、疲れた体に響いて「やっててよかった」と心から思えた。
金額換算できない報酬は、確かにそこにある。


パン屋の廃棄は“裏リハ”

唯一の救いはパン屋からの廃棄。
クロワッサンやメロンパンを拾って休憩中に食べると、ゴミの中にほんの一瞬の幸せが生まれる。
それはまるでアコースティックの小休止セッションだった。

「今日の朝食はアンパン」「俺はカレーパン!」
そんなやり取りは、まるでバンド仲間のジャムセッションだった。


思わぬボーナストラック

やりがいだけじゃない、実際の「裏ボーナス」もある。

  • 給料は意外と高め:総支給で約30万円。
    体力仕事のきつさはあるが、報酬は決して悪くない。
  • ロックCDの廃棄という宝の山
    ある日、大手レンタルショップから廃棄CDが大量に出てきた。
    中には名盤がずらり。「これ全部捨てるの!?」と叫びたくなるラインナップ。
    ゴミ収集なのに、まるで中古レコードショップの掘り出し市に遭遇したような気分だった。

生活が見える“社会学”

ゴミ収集は単なる力仕事じゃない。
袋の中身から人の暮らしが透けて見える。
飲みすぎの家、子育て中の家、孤独な老人の家。

「人間のリアルを知る」という意味では、大学の社会学講義よりも濃厚な学びがあった。
僕にとってゴミ収集は**“人間観察バンド”**だった。


それでもキツイのは変わらない

もちろん、やりがいがあってもキツさは消えない。

  • 夏の虫と悪臭フェス
  • 冬の手がかじかむ段ボール水洗い
  • 腰を襲う重量物との格闘

だけど、不思議と「続けられる」仕事でもあった。
なぜなら、確かに街を守っている実感があったからだ。


ゴミ収集車をやりたい人へのアドバイス

もしこれから挑戦したい人に伝えるなら――

  1. 体力は必須:ライブ並みに動き回る。腰痛対策は必ず。
  2. 装備を整えろ:軍手は二重、防刃タイプ推奨。靴も滑り止め必須。
  3. 鼻フィルターを信じろ:最初は地獄の匂いも、2週間で慣れる。
  4. 効率がすべて:段取り力で早上がりが決まる。
  5. 感謝の言葉を大切に:お金じゃ買えない報酬がある。

エンディング

ゴミ収集車は、汗と匂いにまみれたB級ドキュメンタリー。
でもその裏には、直帰できる自由、住民からの感謝、仲間との笑い、そして給料や思わぬ宝物がある。
アンコールも拍手もない仕事だけど、僕の心には確かにロックのリズムが刻まれている。

🎧 今日の一枚

The Clash – 『London Calling』 (1979)

ゴミ収集車の裏ボーナスとやりがいを語るなら、このアルバムしかない。
「London Calling」の冒頭リフは、汗と匂いの中で働きながらも“自分の人生を掴み直す”叫びのように響いた。
パンクの枠を超え、レゲエもジャズも飲み込んだ多様性は、俺が出会った人間模様そのもの。
働くことはハードだ。でも、その中で見つかる輝きは確かにある。

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次の記事👉🎸ゴミ収集車転職は40代でも即採用?面接で言われた「明日からお願いします」のB級ドキュメンタリーへ続く・・・

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この記事を書いた人

こんにちは!52歳、スクールバス運転手です。
転職10回以上の経験から、現場のリアルや笑える失敗談をお届けしています。
「働くって大変。でも、ちょっと面白い」そんな空気を一緒に味わいましょう。

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