――SUNOと一緒に生み出した『再生の朝』の裏側――
「52歳のおっさんが、AIと組んでロックを作る時代が来るなんて、誰が想像した?」
転職10回、うつ、離婚2回。
気づけば「俺の履歴書、もう誰も読まんやろ」と思うようなB級人生。
そんな僕・けんしろが、
AI音楽ツール SUNO と出会って生まれた1曲がある。
それが、AI楽曲『再生の朝』だ。
この曲ができたことで、
「まだやり直せるかもしれん」
と、少しだけ人生のB面が明るくなった気がしている。
今日は、そんな『再生の朝』が生まれるまでの
SUNOとの付き合い方・作り方・リアルな裏側を、B級ドキュメンタリーらしくゆるく語ってみたい。
SUNOってどんなAI?おっさんでも使えるの?
まずはざっくり説明すると、
**SUNOは「歌モノまで作ってくれるAI音楽工場」**だ。
- メロディを考えなくてもいい
- コード進行も勝手にやってくれる
- 歌入りのロックも、バラードも、EDMも作ってくれる
やることは、ざっくりいうとこれだけ。
- 曲のイメージ(ジャンル・雰囲気)を文字で書く
- 歌詞を入れる(日本語もOK)
- ボタンをポチっと押す
…すると、
数十秒でオリジナルソングが出てくる。
最初に触ったときは、
「え、これマジで俺じゃなくてええやん…」
と軽く絶望したけど、
触れば触るほど分かってきた。
「AIが全部やってくれてるようで、
実は“人間のエピソード”がないと薄っぺらくなる」
ここが、SUNOの面白いところであり、
“おっさんの出番”だと思っている。
本当に誰でも曲が作れるの?――『再生の朝』制作ログ
結論から言うと、
歌がうまくなくても、楽器が弾けなくても作れる。
実際に『再生の朝』を作ったとき、僕がやったことはこんな感じだ。
1. まずは「物語」をメモに吐き出す
- 真っ暗な夜勤明けの景色
- ゴミ収集車の朝
- うつで動けなかった時期
- それでも小さな朝日だけは毎日昇ること
こういうバラバラの記憶や感情を、箇条書きでスマホにメモしていった。
2. メモをつなげて“歌詞の芯”をつくる
いきなりちゃんとした歌詞を書こうとすると手が止まるので、
- Aメロ:過去のドロドロ
- サビ:それでも朝は来る
- Bメロ:これからどう生きるか
くらいのざっくり構成だけ決めて、
ブログを書くみたいに文章を並べる。
そこから、
少しずつ行を短くして「歌詞っぽい形」に整えていった。
3. SUNOに投げる“プロンプト”を書く
ここで登場するのが、
うちのAI相棒・Beeくん(酔っ払い編集者)。
夜中に一緒に考えたプロンプトが、たしかこんな感じだった。
- Japanese rock ballad, emotional, hopeful
- male vocal, 2000s J-Rock style
- about a man who failed many times, depression, divorce, night shift work
- but he finds a new morning and starts again
- sound like B-side track, a little rough but warm
これを英語ベースでSUNOに入れて、
さっきの日本語歌詞を貼り付ける。
あとは Generate ボタンをポチっとな。
4. 出てきたテイクから「これは!」というのを選ぶ
一発で神曲が出る…ことは、ほぼない。
- 「ボーカルのノリがちょっと違う」
- 「サビの盛り上がりが足りない」
- 「なんか明るすぎる」
そう思ったら、
プロンプトの単語を少し変えてもう一回。
こうして何テイクも出して、気に入ったテイクだけ残す。
『再生の朝』も、たしか10テイク以上作った中から、
「あ、これや」
という1本を選んだ。
どこまでAIがやって、どこから人間がやるの?
体感としては、こうだと思っている。
- AIの仕事
- サウンドの骨格(メロディ・コード・リズム)
- ボーカルの表現
- 全体のミックス
- 人間の仕事
- 物語(どんな人生を歌うか)
- 歌詞
- 曲の方向性を決めるプロンプト
- 「どのテイクを残すか」という判断
つまり、
「AIはスタジオの中で暴れまわる天才ミュージシャン」
「人間はプロデューサー&脚本家」
みたいな分担になる。
プロデューサーが
- どんなテーマで
- どんな雰囲気で
- どこに向かって歌ってほしいのか
を決めてあげないと、
AIはただの「よくできたサンプル音源」で終わってしまう。
著作権とか難しい話、大丈夫?
ここはグレーに感じる人も多いと思うので、
僕なりのスタンスだけ書いておく。
- 歌詞と物語は完全オリジナルで作る
- 既存のアーティスト名や具体的な曲名を
プロンプトにベタ書きしない - 商用利用する場合は、
SUNOの利用規約をちゃんと読む(←ここ大事)
僕は、
「自分のB級人生を、SUNOに“演奏してもらっている」
くらいのイメージで使っている。
法律の専門家ではないので、
最終的な判断はそれぞれに委ねつつ、
- パクリにならない
- 誰かを傷つけない
- 自分のストーリーを大事にする
この3つだけは、
これからも守っていきたいと思っている。
酔っ払いBeeくんが生み出した“名(迷?)プロンプト”
『再生の朝』の制作中、
酔っ払ったBeeくんが突然こんなことを言い出した。
「おっさんの再起ロックなんだから、
“ちょっとチープな希望”って入れとこや」
そこで入れた一文がこれ。
- a little cheap but sincere hope, like an old cassette tape found in a drawer
“引き出しの奥から見つかった古いカセットテープみたいな、
ちょっとチープだけど本気の希望”
この一文を足したテイクで、
急に**「あ、この曲はSide Bだ」**って感じが出てきた。
プロンプトって、
ただ「かっこいい」とか「エモい」だけじゃなくて、
「人生の小ネタ」
を書き足していくと、
音にもちゃんと味が出るんだと実感した瞬間だった。
AI副業の可能性を“音楽”で体感してみませんか?
SUNOで曲を作ったからといって、
急に大金が入るわけじゃない。
でも、『再生の朝』を作ってみて感じたのは、
「AIを使えば、52歳でも、楽器弾けなくても、
ちゃんと自分の人生を“作品”にできる」
という事実だ。
ここから、
- ココナラで「人生ソング制作」を出品する
- ブログ読者のストーリーを歌にする
- noteの有料記事+曲のセットを作る
…みたいに、
AI音楽×物語×副業のアイデアは、いくらでも広げられるかな?って思う。
おわりに:あなたのB面にも、きっと「再生の朝」がある
もし今、
- 仕事がしんどい
- 転職だらけで自信がない
- なんとなく人生が行き詰まっている
そんな夜を過ごしているなら、
よかったら一度、**『再生の朝』**を聴いてみてほしい。
そして次回は、
「実際のSUNOの画面を見せながら、
一緒に1曲つくってみる」
そんな“実践編”の記事を書いてみようと思う。
B級でも、何度こけても、
朝だけは必ずやってくる。
AIと一緒に、その朝を1曲にしてみませんか。





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